他人事でもない

久我

2009年03月30日 17:23

実家に愛犬(MIX・約8~9歳)がいます。
ブラッシングは勿論だが、毛を梳いたりカットしたり、健康管理もしていた。

ある日、突然嘔吐を繰り返して倒れた愛犬。
変な物は食べてない。

事態を重く見て、病院に手配して車に乗せよう準備してたら愛犬(車大好き)は千鳥足で自ら車に向かって来た。
その様子に流石に笑ったが、大型犬に分類されそなデカい体を支えながら病院へ急いだ。

肝臓だか腎臓だかの数値が異常に上がってるらしい。皮下脂肪に注射液を溜め込んで徐々に吸収される手法を施された。
病院だろうがビビリもしなかった愛犬が初めて「キャン!」と鳴く。
普通の注射でも涼しい顔してたのに悲鳴をあげる程相当痛いらしい。お陰でそれ以降は大の病院嫌いになってしまったが…;


大阪を離れてからは数年にちょっとしか逢えなくなってしまった。

逢う度に手入れをしてやるも白内障が出てきた愛犬の年を感じざるを得ない。誰だか判断がつかなくなっていたのか、手入れ中に噛まれて少し出血した事がある。
年月と共に他人になってしまったのか、彼の中には私はもう存在しないのかも知れないな。

近くに住んでたら何かあった時に応急処置なり何なり出来るが、最近はいつも事後報告ばかりだ。
大阪に居た頃、帰宅したら親父の具合が明らかにおかしい事がありました。
母いわく救急車は呼んだらしい。

…何故こちらにも一報入れなかったのかと怒るより先に親父の容態をチェックして気道確保等の応急処置。少し落ち着きを見せた親父を母に任せて救急車の誘導と現状を伝える側にまわった。

検査結果は[体内の酸素量が生命維持出来るギリギリまで低下している]という。しかも原因は不明。
何とか一命は取り留めたが……。


人や他生物問わず何度か命の危機に立ち会って事実救えなかった事もあるけど、出来る事は僅かでもやっておきたく考えている。


飛行機等で急患が出た時に医者や医術の心得を持つ人は居ないか呼び掛ける事がある。
だが殆どが挙手しようとしない。何故か。

万一救えなかった時に遺族が訴えたりするケースが非常に多いからだ。
理不尽な話だが、好意でベストを尽くして遺族に八つ当たられるなんてやってられない。だから助けない、助けられない。

散骨を母親自らが業者に依頼しときながら、仕事でソレを行った業者を怨む変な話もあったが…。


いつからこんなに命に対して軽かったり歪んだ思考の世の中になっていたのだろう。

出来る事はなるべく諦めずにやっていきたい。
ただ生きるのが幸せか判らないけど少なくとも死んだら悲しいから、なるったけお節介して生きて文句を言われようと思う。


まぁ正直生きるのもしんどいですけどね(笑)
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