意味深かえる

久我

2011年05月12日 12:40

仕事場に蛙が居たんだ。野郎どもが珍しがって面白がってたが、やがて掴まえて手渡してくれたんだ。
『へぇ…昨日に続いて蛙に会うなんて意味深だな』
そんな事を考えていたら、蛙は俺の手から飛び出して水溜まりに落ちた。
小さな蛙がとても綺麗に見えた。


生命力に魅せられて眺めていたら、ぴょこぴょこ跳んで工事帯の中に転落していった。自力で這い上がる事は難しいだろう。
工事が再開し、土出しが始まると助からない。

手から飛び出していった救える筈だった命がうやむやに消えて行く現実に、『安易に手放さなければ…』と後悔した。



昨日は帰宅中に大きな蛙を見掛けた。
前を行く女性が気付かずに踏みそうになっていた時に見付けたのだが…。

『街中にもこんなデカい蛙がいるなんて』と思うと同時に踏まれたりしない位置へ逃がしてやろうとしたが、気配を察してか建物の隙間へと姿を消して行ってくれた。



こういう登場の仕方の時は必ず生死に関わる何かが起きる。
過去にも友人らの相談時に何かを伝えるかのように現れてきた。


季節が巡り、冬眠から覚めた蛙達が土より出て来る姿は[蘇り]を思わせ、生死の象徴として捉える考えが昔からある。
それを連想させる蛙達は何を伝えようと姿を見せてくれたのだろう。





話はちょっと飛ぶが、お出掛けドライブ中に『危ないよ…』って声がずっと聴こえる事があった。
声が聴こえなくなって少ししたら轢かれたての猫が現れて、当時相棒だった鶴とドン引きした事がある。



連鎖的にこういった事柄を思い出したり感じるのは、いま俺の周辺で何か起きてる時他ならない。
何も無いと嬉しいんだけど…。


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